2026年3月3日、株式会社NewBeginningsを設立しました。フリーランスとして活動してきた自分が、なぜ法人化を選び、どんな苦労があったのか。これから法人設立を考えている方の参考になればと思い、リアルな体験を書き残します。

なぜ法人化したのか

フリーランスとしての活動が軌道に乗り始めた頃、「信用」の壁にぶつかりました。大分の中小企業に営業する際、個人事業主だと「本当に大丈夫?」という反応をされることが少なくありません。法人格があるだけで、取引先との契約がスムーズになるケースは多いです。

また、自社プロダクト(ReLimeなど)を本格展開するにあたって、法人口座・法人契約が必要になる場面が増えてきたことも大きな理由です。

定款認証が最初の関門

定款(会社の基本ルールを定めた書類)は、公証役場で認証を受ける必要があります。電子定款にすれば印紙代4万円が不要になるのですが、電子署名の準備やPDF変換の細かい要件に苦戦しました。

結局、司法書士に依頼する選択肢もありましたが、「自分でやれるところは自分でやる」精神で乗り切りました。トータルで3日ほどかかりました。

法務局への登記申請

定款認証が終わったら、次は法務局で設立登記です。必要書類が多く、一つでも不備があると補正(やり直し)になります。

  • 設立登記申請書
  • 定款(認証済み)
  • 資本金の払込証明書
  • 取締役の就任承諾書
  • 印鑑届出書

特に「資本金の払込証明書」の作り方が分かりにくく、個人口座の通帳コピーに表紙を付けて綴じる形式に戸惑いました。

登記後の届出ラッシュ

登記が完了してもゴールではありません。ここからが本当の手続きラッシュです。

  • 税務署:法人設立届出書、青色申告承認申請書、給与支払事務所の開設届出書
  • 県税事務所・市役所:法人設立届出書(それぞれ別)
  • 年金事務所:社会保険の新規適用届

提出先ごとに書式が違い、同じような内容を何度も書くことになります。ここはもう少しデジタル化してほしい…と心底思いました。

法人口座の開設が一番大変だった

正直、これが最大の壁でした。設立直後の法人は実績がないため、メガバンクでは門前払いに近い対応をされることもあります。

最終的に、地方銀行とネット銀行の2つで口座を開設しました。審査には1〜2週間かかり、その間は個人口座で立て替える形になります。事業計画書をしっかり準備しておくことが大切です。

振り返って思うこと

法人設立の手続き自体は、一つひとつは難しくありません。ただ、情報が散在していて「次に何をすればいいか」が分かりにくいのが最大のストレスでした。

エンジニアとしては、この手続きこそDXすべきだと強く感じます。実際に自分が苦労したからこそ、お客様の「手続きが面倒」「何から始めれば」という気持ちが身に染みて分かるようになりました。

この経験を糧に、大分の中小企業の皆さまに寄り添ったDX支援を提供していきます。