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Claudeのモデルとエフォート、いつ何を選ぶ?——ultracodeを使う場面

この記事の要点

Claudeのモデルは「誰に頼むか」、エフォートは「どれだけ考えるか」を決める設定で、エフォートは返答の長さを決めるものではありません。モデルは重い設計や原因究明に上位(Opus)、ふだんの実装やレビューに中位(Sonnet・Fable)、単純作業に軽い層(Haiku)が目安です。エフォートは low / medium / high / xhigh の4段階で、公式の案内では既定の high から始めて品質が保てる範囲で低い側を積極的に使うとされています。ultracodeは公式ドキュメントにある言葉ではなく、複数のAIを同時に走らせる進め方を指す運用上の呼び名です。全体を横断して探す作業や多角的なレビューに向き、同時に書き込む「直す」作業には向きません。並行させる体数の上限を先に決めないと勝手に増え、当社では上限を書かずに走らせて62体・約898万トークン・28分かかった実例があります。なお会話の途中で設定を切り替えると、それまでのやりとりが読み直しになるため費用が上がります。

Claude Code を使いはじめると、「モデル」と「エフォート」という2つの設定に出会います。さらに「ultracode」という言葉も飛び交います。どれをいつ選ぶのか——ここが分からないまま、いちばん重い設定で全部の作業をしている会社が多いところです。この記事で整理します。

先に断っておきます。ここに書く使い分けは、作業の形からの判断であって、条件をそろえた実測にもとづくものではありません。当社でも、設定ごとの効果を測り直す作業は宿題として残っています。目安として読んでください。

モデル——「誰に頼むか」

モデルは、平たく言えば担当者の選択です。2026年9月時点のClaudeには、Opus 5・Sonnet 5・Fable 5.1・Haiku 4.5 といった選択肢があります。目安はこうです。

  • 重い設計・原因の分からない不具合・大きな判断:いちばん賢い層(Opus)
  • ふだんの実装・レビュー・調べもの:中位(Sonnet・Fable)。ここが日常の主戦場
  • 単純な確認・下ごしらえ・大量の軽い処理:軽い層(Haiku)。速くて安い

「いつも一番賢いモデル」にしておけばよさそうですが、費用と待ち時間がそのぶんかかります。逆に軽いモデルだけで原因究明をやらせると、それらしい答えを出して的を外すことがあります。作業の重さに合わせるのが基本です。

エフォート——「どれだけ考えるか」

ここは誤解が多いところです。エフォートはどれだけ考えるかを決める設定であって、どれだけ喋るかではありません。低くしても、返事が短くなるわけではありません。

設定は低い順に low / medium / high / xhigh。公式の案内では、既定の high から始めて、品質が保てる範囲で low と medium を積極的に使うのがよいとされています。費用と時間の主な調整弁はここです。xhigh は、要求の厳しいコーディングや、AIが自分で何手も進める作業に上げます。

  • low / medium:定型の修正、決まった形の調査、文章の手直し
  • high:迷ったらここ。既定
  • xhigh:設計から任せる、複数ファイルにまたがる改修、原因が分からない不具合

ultracode——いつ使うのか

まず前提として、ultracode は公式のドキュメントに載っている言葉ではありません。Claude Code を使ううえでの運用モードの呼び名で、ざっくり言うと複数のAIを同時に走らせる進め方を解禁するものです。エフォートの一段上ではなく、別の軸だと考えてください。

向いている作業

  • 広く探す:ファイル全体を横断して「この書き方がどこに何件あるか」を洗い出す
  • 多角的に見る:同じものを、セキュリティ・型・読みやすさ・アクセシビリティなど別々の観点で同時に見る
  • 棚卸し:使われていないもの、古いままのものを一斉に洗い出す

向いていない作業

  • 数回の操作で終わる仕事。手分けの段取りのほうが高くつきます
  • 直す作業。同時に書き込むと取り合いになります。当社は「探すのは並行、直すのは1本ずつ」に分けています

費用が跳ねた実例

当社で実際に起きたことです。「最大9体まで」と宣言したはずの処理が、62体・約898万トークン・28分走りました。原因は、出てきた指摘の数だけ検証役を生やす設計にしていて、その数に上限をかけていなかったこと。並行実行は、上限を書いておかないと勝手に増えます。

作業中に設定を切り替えないこと

これは費用に直結する話です。会話の途中でモデルやエフォートを変えると、それまでのやりとりがまるごと読み直しになります。始めるときに決めておくのが、いちばん安く済みます。設定を変えたくなったら、区切りをつけて新しい会話を始めるほうが結果的に速くて安いです。

用途別の早見

  • 文章の手直し・定型の修正:中位モデル+低め〜中くらいのエフォート
  • ふだんの実装・レビュー:中位モデル+既定のエフォート
  • 設計・原因究明・大きな改修:上位モデル+高いエフォート
  • 全体の棚卸し・多角レビュー:複数同時(ultracode)。ただし体数の上限を先に決める
  • 大量の軽い処理:軽いモデル

まとめ

  • モデル=誰に頼むか。エフォート=どれだけ考えるか(喋る量ではない)
  • 既定は高めから始めて、品質が保てる範囲で下げていくのが公式の推奨
  • ultracode は「複数を同時に走らせる」別の軸。探すのに使い、直すのには使わない
  • 並行させるなら体数の上限を先に書く。書かないと勝手に増える
  • 作業の途中で設定を切り替えない

「うちの業務だと、どこまで重い設定が要るのか」は、扱う情報の量と、間違えたときの影響で決まります。大分県内の企業さま向けに、業務ごとの切り分けから運用のルールづくりまで一緒に整理しています。詳しくはAI導入・DX支援のページをご覧ください。

参考・出典

※モデル名・設定の呼び方は2026年9月時点のものです。今後変更される可能性があります。

よくある質問

エフォートを下げると回答が短くなりますか?
短くなりません。エフォートは考える量を決める設定で、話す量とは別です。回答の長さを変えたい場合は、指示のなかで長さを指定してください。
いつも一番賢いモデルにしておけばよいのでは?
品質は上がりますが、費用と待ち時間もそのぶんかかります。定型の修正や決まった形の調査は中位のモデルで足りることが多いので、作業の重さに合わせるほうが全体では効率的です。
ultracodeは常時オンにしてもよいですか?
おすすめしません。数回の操作で終わる仕事では、手分けの段取りのほうが高くつきます。全体の棚卸しや多角的なレビューなど、広く探す場面に限って使うのが向いています。
この使い分けは実測にもとづくものですか?
作業の形からの判断であり、条件をそろえた実測ではありません。当社でも設定ごとの効果を測り直す作業は宿題として残っています。目安としてお読みください。

この記事を書いた人

芦刈 庸介の顔写真

芦刈 庸介

株式会社NewBeginnings 代表取締役

大分県出身。フリーランスを経て、2026年3月1日に株式会社NewBeginningsを設立。ホームページ制作、アプリ・業務システム開発、DX推進・伴走支援を、代表みずから手を動かして行っています。

芦刈 庸介の X(旧Twitter)

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