何にお金が落ちているか — 大分 2025 の費目別 構成比
外国人観光客 1 人 1 回の消費単価 32,067 円の内訳。 最大費目は宿泊費 41.0%。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0、2025年(令和7年)暦年)
詳細データを表で見る (大分の費目別 構成比)
大分県外国人観光客の費目別 消費構成比 (2025年(令和7年)暦年)| 順位 | 費目 | 1 人 1 回 単価 | 構成比 |
|---|
| 1 | 宿泊費 | 13,155 円 | 41.0% |
| 2 | 飲食費 | 7,424 円 | 23.2% |
| 3 | 団体・パック参加費 | 4,697 円 | 14.6% |
| 4 | 買物代 | 3,777 円 | 11.8% |
| 5 | 娯楽等サービス費 | 2,304 円 | 7.2% |
| 6 | 交通費 | 581 円 | 1.8% |
| 7 | その他 | 130 円 | 0.4% |
大分の客 1 人が「何に」使っているか — 費目別 構成比
大分を訪れる外国人客の支出は 宿泊費が約 41% を占め、続いて飲食費 23%・ 団体パック参加費 15% となります (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0、2025 年暦年)。 客の財布から「宿側へ流れる比率」は最大ですが、館内の飲食 / 体験 / 土産連携で 「滞在中の使い道」をどれだけ設計できるかが客単価上振れの中心テーマです。 客室タブレットや Wi-Fi 接続画面に多言語の「館内サービス一覧」を出し、CRM でリピート客の支出傾向を貯めるだけでも、次回滞在の アップセル可能性が見えてきます。
旅館
大分を訪れる外国人客の支出は 宿泊費が約 41% を占め、続いて飲食費 23%・ 団体パック参加費 15% となります (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0、2025 年暦年)。 客の財布から「宿側へ流れる比率」は最大ですが、館内の飲食 / 体験 / 土産連携で 「滞在中の使い道」をどれだけ設計できるかが客単価上振れの中心テーマです。 客室タブレットや Wi-Fi 接続画面に多言語の「館内サービス一覧」を出し、CRM でリピート客の支出傾向を貯めるだけでも、次回滞在の アップセル可能性が見えてきます。
飲食店
大分の外国人客 1 人 1 回 飲食費は 構成比 23%、平均で 7,400 円程度 (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。これは「滞在 2-3 日のうち 2-3 回の外食」を 意味する水準で、1 回あたりの単価上振れ余地が大きい支出枠です。 ランチ・ディナーの価格レンジを「2,000 / 3,500 / 6,000 円」のように 3 段階で 可視化するだけで、中レンジへの誘導が機能しやすくなります。 Google マップ・食べログ系の MEO 整備も「お一人様 ¥X」の 明示で外国人客が「予算感」をつかめるようにすると、来店率が上がります。
土産物店
大分の客 1 人 1 回 買物代は 構成比 約 12%、3,800 円弱 (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。全国平均 13,040 円と比較すると大きく低く、 土産購買の取りこぼしが構造的に大きい県です。免税レジ・KakaoPay・銀聯・WeChat Pay の 整備で「ついで買い」を取りこぼさず、500-1,500 円の「ばらまき」と 3,000 円超の 「自家用 / お遣い物」の 2 軸で SKU を組むのが定石です。 帰路の駅・空港売店との連携で「滞在最終日に売れる SKU」を分散配置すると、平均購買単価が 上がります。
体験事業
大分の娯楽等サービス費は 構成比 7%、1 人 2,300 円程度 (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。前年 (2024 年) の 800 円から 3 倍弱に伸びており、 体験事業の単価向上余地が顕在化してきています。Klook・KKday・Viator などの海外 SaaS系予約プラットフォームへの掲載で送客を確保しつつ、自社 LP の多言語化で直予約比率を 上げる二段構えが安全です。所要時間 60 分・90 分・3 時間と段階的に 「アップセル可能な体験」を設計すると、1 ガイドあたりの収益が上がります。
どこで差がついているか — 費目別 1 人単価 (大分 vs 全国平均)
2025年(令和7年)暦年 の外国人観光客 1 人 1 回 単価を、大分と全国 47 都道府県の単純平均で比較。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0)
詳細データを表で見る (大分 vs 全国平均 費目別 単価)
費目別 1 人 1 回単価 大分 vs 全国平均 (2025年(令和7年)暦年)| 費目 | 大分 (円) | 全国平均 (円) | 差 (円) |
|---|
| 宿泊費 | 13,155 | 22,356 | -9,201 |
| 飲食費 | 7,424 | 13,242 | -5,818 |
| 団体・パック参加費 | 4,697 | 5,316 | -619 |
| 買物代 | 3,777 | 13,040 | -9,263 |
| 娯楽等サービス費 | 2,304 | 2,781 | -477 |
| 交通費 | 581 | 1,684 | -1,103 |
| その他 | 130 | 57 | +73 |
大分の客単価は全国平均と比べてどう違うか — 費目別 比較
大分の 1 人 1 回 宿泊費は 13,155 円、全国平均 22,356 円より約 41% 低い 水準です (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。 滞在日数の短さ・連泊比率の低さ・部屋単価の構成が原因の中心と推測されます。 客室グレードアップ / 連泊割引 / 朝夕食グレード選択肢を LP 冒頭に出すこと、 そして 2 泊以上で実質的にお得になる料金設計を、自社サイト直予約に集約することが 単価上振れの起点です。ダッシュボード で日次の単価平均を 追えるようにすると、施策の効き具合を月次でなく日次で評価できます。
旅館
大分の 1 人 1 回 宿泊費は 13,155 円、全国平均 22,356 円より約 41% 低い 水準です (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。 滞在日数の短さ・連泊比率の低さ・部屋単価の構成が原因の中心と推測されます。 客室グレードアップ / 連泊割引 / 朝夕食グレード選択肢を LP 冒頭に出すこと、 そして 2 泊以上で実質的にお得になる料金設計を、自社サイト直予約に集約することが 単価上振れの起点です。ダッシュボード で日次の単価平均を 追えるようにすると、施策の効き具合を月次でなく日次で評価できます。
飲食店
1 人 1 回 飲食費は 7,424 円、全国平均 13,242 円より約 44% 低い (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。 「観光地価格」ではなく「地元基準の値ごろ感」に寄せた結果、外国人客に対する 単価の上振れが弱い構造です。多言語 QR メニューに人気セットを写真付きで 5 件以上 並べ、「追加 1 品でドリンク無料」のようなアップセル動線を仕組み化すること、 そして店頭に「お一人様 ¥X 〜 ¥Y」レンジを明示することで、注文行動を中-高レンジに 誘導しやすくなります。
土産物店
1 人 1 回 買物代は 3,777 円、全国平均 13,040 円より約 71% 低い (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。 7 カテゴリで最大の乖離で、土産購買が大分観光の最大の機会損失領域です。 「免税レジ未対応 / 多言語 POP 不足 / 決済手段の単一化」が同時に効いている可能性が高く、 1 つずつ潰すと月次売上が 5-10% 単位で動きやすい領域。レジ滞留を減らす多言語ラベルと アレルゲン表示を併せて整備すると、レジ前の意思決定が早まり客単価も上がります。
体験事業
1 人 1 回 娯楽等サービス費は 2,304 円、全国平均 2,781 円より約 17% 低い (出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。 7 カテゴリで最も乖離の小さい領域で、体験事業者にとっては既に 「全国に近い水準」を取れている数少ない費目です。ここを起点に、体験前後の写真・動画・ 限定土産付加オプションで 1,500-3,000 円を積み上げる「アップセル設計」へ進むと、 全国上位 (北海道 6,525 円・沖縄 5,000 円台) を狙えます。AI チャットで 24h FAQ を機能化すると、深夜帯の問い合わせ取り こぼしも減ります。
コロナを挟んでどう動いたか — 大分の 1 人 1 回 単価 年次推移
2019 (27,387 円) から 2025 (32,067 円) までの推移。 2020〜2022 年は観光庁が年間値を公表しておらず、2023 年は 4-12 月期のみ (注: COVID-19 影響、令和 5 年 1-3 月期はインバウンド本格再開前のため非公表)。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0)
詳細データを表で見る (大分 年次推移)
大分の 1 人 1 回 単価 年次推移 (2019-2025)| 年 | 期間 | 1 人 1 回 単価 | 訪問者数 |
|---|
| 2019 | 2019年(令和元年)暦年 | 27,387 円 | 98.7 万人 |
| 2023 | 2023年(令和5年)4-12月期 | 33,089 円 | 88.8 万人 |
| 2024 | 2024年(令和6年)暦年 | 30,093 円 | 136.7 万人 |
| 2025 | 2025年(令和7年)暦年 | 32,067 円 | 138.2 万人 |
大分の年次推移 — コロナを挟んだ 4 年間の動き
大分の旅行消費総額は 2019 年の 270 億円から 2025 年に 443 億円(+64%) へ拡大しました (出典: 観光庁 PDL 1.0)。一方で 2020-2022 年は国際旅客が ほぼ消失して観光庁の年間値公表自体が止まっており、宿側で「コロナ前後の客層の質的変化」を 理解する重要さは高まっています。客層 (滞在日数・予算帯・国籍構成) は 2019 年と 完全に同じではないため、回復率だけで安心せず、客単価・口コミ件数・直予約比率の セットで経年比較するのが安全です。
旅館
大分の旅行消費総額は 2019 年の 270 億円から 2025 年に 443 億円(+64%) へ拡大しました (出典: 観光庁 PDL 1.0)。一方で 2020-2022 年は国際旅客が ほぼ消失して観光庁の年間値公表自体が止まっており、宿側で「コロナ前後の客層の質的変化」を 理解する重要さは高まっています。客層 (滞在日数・予算帯・国籍構成) は 2019 年と 完全に同じではないため、回復率だけで安心せず、客単価・口コミ件数・直予約比率の セットで経年比較するのが安全です。
飲食店
2019-2025 年の総額 +64% (出典: 観光庁 PDL 1.0) は、飲食店にとって「外国人客の総数 +40%」 + 「単価 +17%」の合成として現れます。地元客の人口減少・働き方変化も並行で進んでいるため、 ランチ・ディナー・宴会の 3 セグメントを別々に対前年・対 2019 年で追うと、構造変化が 浮き彫りになります。回帰率が低いセグメントから順に、商品設計や営業時間を見直すのが 現実的で、観光客向け売上だけで判断しないのが要点です。
土産物店
土産物店の売上は外国人訪問者数と買物代単価の積で動きます。訪問者数は 2019 年 99 万人 → 2025 年 138 万人 (+40%、出典: 観光庁 PDL 1.0)、買物代単価は 2019 年 3,685 円 → 2025 年 3,777 円 (+2.5%) とほぼ横ばい。「客数は戻ったが単価は伸びていない」状態を 示しており、SKU 構成の見直し・免税レジの整備・多言語決済の追加といった 「単価上振れ施策」が次の優先打ち手です。
体験事業
娯楽等サービス費単価は 2019 年 1,594 円 → 2025 年 2,304 円 (+45%、出典: 観光庁 PDL 1.0) と他費目を上回るペースで伸びています。コロナ禍で淘汰された後の「少人数・屋外・自然体験」 ジャンルが構造的に強くなった結果と推測され、回帰率の低かった団体・室内・接触多めの体験は 再設計が必要です。LINE 公式 で空き枠 / リピーター訴求を 回せる体制を、繁忙期前に整えると効率が良くなります。
47 都道府県のどこに位置するか — 大分は単価 44 位
外国人観光客 1 人 1 回 単価 (万円/人) で 47 都道府県を降順ランキング。 大分 (32,067 円) は全国 44 位、 全国 平均 (58,476 円) との差は-26,409 円。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0、2025年(令和7年)暦年)
詳細データを表で見る (47 都道府県)
47 都道府県 1 人 1 回 単価 ランキング (2025年(令和7年)暦年)| 順位 | 都道府県 | 1 人 1 回 単価 | 訪問者数 |
|---|
| 1 | 東京都 | 157,319 円 | 2089.2 万人 |
| 2 | 北海道 | 149,914 円 | 300.9 万人 |
| 3 | 沖縄県 | 125,557 円 | 230.3 万人 |
| 4 | 福岡県 | 104,763 円 | 451.3 万人 |
| 5 | 大阪府 | 98,187 円 | 1699.6 万人 |
| 6 | 愛知県 | 95,916 円 | 282.6 万人 |
| 7 | 宮城県 | 86,690 円 | 54.8 万人 |
| 8 | 新潟県 | 84,075 円 | 27.5 万人 |
| 9 | 香川県 | 78,978 円 | 44.4 万人 |
| 10 | 埼玉県 | 73,376 円 | 46.0 万人 |
| 11 | 長野県 | 71,264 円 | 122.8 万人 |
| 12 | 鹿児島県 | 70,555 円 | 26.0 万人 |
| 13 | 茨城県 | 68,488 円 | 22.9 万人 |
| 14 | 青森県 | 62,171 円 | 31.2 万人 |
| 15 | 山形県 | 58,505 円 | 25.2 万人 |
| 16 | 群馬県 | 58,066 円 | 19.1 万人 |
| 17 | 京都府 | 55,630 円 | 1222.8 万人 |
| 18 | 神奈川県 | 54,293 円 | 381.0 万人 |
| 19 | 岩手県 | 54,181 円 | 19.6 万人 |
| 20 | 岡山県 | 53,687 円 | 42.3 万人 |
| 21 | 和歌山県 | 50,963 円 | 49.6 万人 |
| 22 | 福島県 | 50,958 円 | 18.6 万人 |
| 23 | 三重県 | 50,646 円 | 28.2 万人 |
| 24 | 石川県 | 50,387 円 | 88.6 万人 |
| 25 | 愛媛県 | 49,893 円 | 14.4 万人 |
| 26 | 静岡県 | 49,850 円 | 139.7 万人 |
| 27 | 広島県 | 49,342 円 | 168.7 万人 |
| 28 | 宮崎県 | 48,715 円 | 15.7 万人 |
| 29 | 鳥取県 | 45,961 円 | 13.0 万人 |
| 30 | 佐賀県 | 45,684 円 | 26.5 万人 |
| 31 | 長崎県 | 43,901 円 | 42.2 万人 |
| 32 | 福井県 | 42,860 円 | 8.6 万人 |
| 33 | 山口県 | 42,589 円 | 21.8 万人 |
| 34 | 熊本県 | 42,011 円 | 81.7 万人 |
| 35 | 岐阜県 | 41,014 円 | 133.9 万人 |
| 36 | 富山県 | 39,938 円 | 36.9 万人 |
| 37 | 兵庫県 | 39,405 円 | 214.4 万人 |
| 38 | 島根県 | 38,879 円 | 5.8 万人 |
| 39 | 滋賀県 | 38,575 円 | 22.9 万人 |
| 40 | 栃木県 | 37,210 円 | 45.8 万人 |
| 41 | 徳島県 | 36,819 円 | 9.2 万人 |
| 42 | 高知県 | 33,524 円 | 9.3 万人 |
| 43 | 秋田県 | 32,697 円 | 13.8 万人 |
| 44 | 大分県 | 32,067 円 | 138.2 万人 |
| 45 | 山梨県 | 23,873 円 | 333.7 万人 |
| 46 | 千葉県 | 19,113 円 | 1445.6 万人 |
| 47 | 奈良県 | 9,896 円 | 370.9 万人 |
全国 47 都道府県 1 人 1 回単価ランキング — 大分の位置
大分の 1 人 1 回 消費単価 32,067 円は全国 44 位(出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。1 位 東京 (157,319 円)、2 位 北海道 (149,914 円)、 3 位 沖縄 (125,557 円) との差は 4-5 倍に達します。これは「滞在日数の短さ」と 「宿泊単価帯の構成」が組み合わさった結果で、別府・湯布院のような名声ある温泉地でも、 ベース単価の中央値が上振れていないことを示します。連泊割引・部屋食オプション・ 会員制リピート施策で「単価ベースの差別化」を進めることが、ランキング浮上の中心施策です。
旅館
大分の 1 人 1 回 消費単価 32,067 円は全国 44 位(出典: 観光庁 PDL 1.0、2025 年暦年)。1 位 東京 (157,319 円)、2 位 北海道 (149,914 円)、 3 位 沖縄 (125,557 円) との差は 4-5 倍に達します。これは「滞在日数の短さ」と 「宿泊単価帯の構成」が組み合わさった結果で、別府・湯布院のような名声ある温泉地でも、 ベース単価の中央値が上振れていないことを示します。連泊割引・部屋食オプション・ 会員制リピート施策で「単価ベースの差別化」を進めることが、ランキング浮上の中心施策です。
飲食店
単価ランキング 44/47 位 (出典: 観光庁 PDL 1.0) は、飲食店経営にとって「客は来ているが 単価が低い」状態を意味します。全国上位の北海道・沖縄・東京は、観光地でも 「外国人向けプレミアム価格帯」が整理されています。大分でも 1 食 5,000 円超の ディナーセットを CV 設計に組み込み、Google マップに 英語・韓国語で「Dinner from ¥5,000」を明示するだけで、想定単価への顧客誘導が機能します。
土産物店
全国 44 位という単価順位は土産物店にとって最も大きな機会領域です。1 位 東京 (157,319 円) の購買行動を分解すると「ばらまき土産 + 高級和菓子 + デパ地下系」の 3 層構造があります (出典: 観光庁 PDL 1.0)。大分でも「自家用 5,000 円超」「お遣い物 3,000 円超」「ばらまき 1,000 円以下」の 3 層 SKU を設計し、店頭ディスプレイの最上段に高単価品を配置すると、 平均購買金額が上振れやすくなります。
体験事業
単価 44 位の中で娯楽費単価は全国平均にほぼ並ぶ水準 (-17%、出典: 観光庁 PDL 1.0)。 つまり「体験事業の値付け」は他県に近いところまで来ています。残る課題は 「アップセル設計」と「直予約比率の向上」。海外 OTA 経由の 25-30% 手数料を毎回払うより、 自社 LP に多言語ページを 1 枚作り、SNS 動画から自社 LP に着地させる導線を作るだけで、 長期の利益率が大きく変わります。
「来てもらう」 vs 「使ってもらう」 — 47 都道府県 散布図
横軸: 訪問者数 (万人) / 縦軸: 1 人 1 回 単価 (万円)。 大分 は訪問者 138.2 万人で全国 15 位、 単価 3.21 万円で全国 44 位。 右上が「使ってもらえる + 来てもらえる」象限。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0、2025年(令和7年)暦年)
大分の周辺ポジション (上位 / 下位 5 都道府県)
大分の散布図ポジション (2025年(令和7年)暦年)| 指標 | 大分 | 全国順位 |
|---|
| 訪問者数 | 138.2 万人 | 15 / 47 位 |
| 1 人 1 回 単価 | 32,067 円 | 44 / 47 位 |
| 旅行消費総額 | 443 億円 | 18 / 47 位 |
訪問者数 × 単価の散布図 — 大分は「中-下」象限
訪問者数 138 万人 (全国 15 位)・単価 32,067 円 (全国 44 位、出典: 観光庁 PDL 1.0) という 位置取りは、散布図上で「数は取れているが単価が低い」象限に該当します。 全国上位象限 (沖縄・北海道) は「数も単価も高い」状態を維持しており、大分の次の経営課題は 「数を維持しながら単価を引き上げる」ことです。CRM で「単価高めの リピーター」を識別し、優先的に再宿泊を呼びかける運用が効きます。
旅館
訪問者数 138 万人 (全国 15 位)・単価 32,067 円 (全国 44 位、出典: 観光庁 PDL 1.0) という 位置取りは、散布図上で「数は取れているが単価が低い」象限に該当します。 全国上位象限 (沖縄・北海道) は「数も単価も高い」状態を維持しており、大分の次の経営課題は 「数を維持しながら単価を引き上げる」ことです。CRM で「単価高めの リピーター」を識別し、優先的に再宿泊を呼びかける運用が効きます。
飲食店
飲食店にとって「数あり・単価不足」象限の意味は、ピーク時に席が埋まっても回転率の 上がりが弱いことです (出典: 観光庁 PDL 1.0)。多言語注文・QR メニュー・写真誘導の アップセル設計に投資し、1 卓あたり客単価を 500-1,000 円積み上げると、同じ客数で 月次売上が 10-20% 動く構造になります。Google マップの「混雑する時間帯」と組み合わせて ピーク日の整理券・予約導線を計画的に運用するのも有効です。
土産物店
散布図の中-下象限は土産物店にとって「客は来店しているがレジ単価が伸びていない」状態 (出典: 観光庁 PDL 1.0)。レジ前の動線・多言語ラベル・決済手段で「ついで買い」を 取りこぼさない整備が直接効きます。1 回購入あたりのレシート点数を増やすには、 高単価の自家用・お遣い物 SKU を中段に、低単価のばらまきを下段に、ベルトコンベア前に 季節限定品を、というレイアウトが定石です。
体験事業
散布図の位置取りは体験事業にも当てはまります (出典: 観光庁 PDL 1.0)。 「予約は入るが 1 件あたり単価が低い」状態で、繁忙期はガイドが フル稼働しても収益が頭打ちになりやすい構造です。所要時間 90 分・3 時間・1 日体験を 価格帯別に揃え、「半日コース + 食事 + 写真撮影」のようなパック化で 1 件あたり 1.5 倍の 単価を作る設計が次の打ち手になります。
どの費目で勝てているか — 全国平均との差分
大分の費目別 1 人単価 から 全国 47 都道府県 平均 を引いた差 (円)。 強みはその他 (+73 円)、 弱みは買物代 (-9,263 円)。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0、2025年(令和7年)暦年)
詳細データを表で見る (大分 vs 全国平均 ギャップ)
費目別 大分 - 全国平均 単価差分 (2025年(令和7年)暦年)| 費目 | 大分 | 全国平均 | 差分 (大分 - 全国) |
|---|
| その他 | 130 円 | 57 円 | +73 円 |
| 娯楽等サービス費 | 2,304 円 | 2,781 円 | -477 円 |
| 団体・パック参加費 | 4,697 円 | 5,316 円 | -619 円 |
| 交通費 | 581 円 | 1,684 円 | -1,103 円 |
| 飲食費 | 7,424 円 | 13,242 円 | -5,818 円 |
| 宿泊費 | 13,155 円 | 22,356 円 | -9,201 円 |
| 買物代 | 3,777 円 | 13,040 円 | -9,263 円 |
カテゴリ別 強み弱み — 全国平均との差で見る
大分の費目別ギャップは「買物 -71%・交通 -65%・飲食 -44%・宿泊 -41%」の順 (出典: 観光庁 PDL 1.0)。 つまり 宿泊費だけでなく館内連携 (飲食・土産) の総合的な単価上振れが 経営課題です。「館内で 1 万円の体験 / 飲食 / 土産」を多言語パッケージで提案し、 チェックイン時にタブレット案内で 30 秒提示するだけで、客単価が伸びる余地があります。 周辺の飲食店・体験事業者と「同じ多言語パッケージ」を共有すると、地域全体での 単価上振れにつながります。
旅館
大分の費目別ギャップは「買物 -71%・交通 -65%・飲食 -44%・宿泊 -41%」の順 (出典: 観光庁 PDL 1.0)。 つまり 宿泊費だけでなく館内連携 (飲食・土産) の総合的な単価上振れが 経営課題です。「館内で 1 万円の体験 / 飲食 / 土産」を多言語パッケージで提案し、 チェックイン時にタブレット案内で 30 秒提示するだけで、客単価が伸びる余地があります。 周辺の飲食店・体験事業者と「同じ多言語パッケージ」を共有すると、地域全体での 単価上振れにつながります。
飲食店
飲食費 -44% (出典: 観光庁 PDL 1.0) は「単価」と「滞在中の外食回数」の両方が 全国平均より弱いことを示します。観光客向けには「1 食 5,000-8,000 円のディナーセット」、 地元客向けには「ランチ 2,500-3,500 円のレンジ」を別々に明示すると、両方の単価が ブレずに上がりやすくなります。Google マップの英語・韓国語予約受付を導入することで、 滞在 1 日目から「単価高めの予約」が入りやすい状態を作れます。
土産物店
買物代 -71% (出典: 観光庁 PDL 1.0) は 7 カテゴリの中で最大の機会領域、月次売上の 2-3 割を動かしうる構造的乖離です。免税レジ・多言語 POP・複数決済 (Kakao / 銀聯 / WeChat) の 3 セットで段階的に整備するのが王道。商品ラベルにハングルで「米・小麦・乳成分」など アレルゲン表示を貼るだけで、店頭での同じ質問が激減しレジ滞留が短縮されます。 地域の宿側と連携し、館内 POP で「最終日に立ち寄る土産物店」を露出してもらう動線も ROI 高めです。
体験事業
娯楽費 -17% (出典: 観光庁 PDL 1.0) は 7 カテゴリで最も乖離の小さい領域、つまり 体験事業の値付けは「ほぼ全国平均」まで来ているという読み方ができます。残るは 「単価上振れ」「アップセル設計」「直予約比率」の 3 軸。AI チャットで「所要時間 / 服装 / 集合場所 / キャンセル規定」を 24h FAQ させると、 深夜帯の韓国・台湾からの問い合わせも自動で捌け、人件費を増やさず取りこぼしを減らせます。
コロナ前と今は何が変わったか — 2019 vs 2025 費目別
令和元年 (2019) と最新年 (2025) の費目別 1 人 1 回 単価を直接比較。 全体単価は 27,387 円 →32,067 円 (+17.1%)。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0)
詳細データを表で見る (2019 → 2025 費目別 成長率)
費目別 1 人 1 回 単価 2019 vs 2025| 費目 | 2019 (円) | 2025 (円) | 差 (円) | 伸び率 |
|---|
| 宿泊費 | 11,339 | 13,155 | +1,816 | +16.0% |
| 飲食費 | 6,021 | 7,424 | +1,403 | +23.3% |
| 団体・パック参加費 | 4,457 | 4,697 | +240 | +5.4% |
| 買物代 | 3,685 | 3,777 | +92 | +2.5% |
| 娯楽等サービス費 | 1,594 | 2,304 | +710 | +44.5% |
| 交通費 | 288 | 581 | +293 | +101.7% |
| その他 | 4 | 130 | +126 | +3150.0% |
2019 → 2025 カテゴリ別 成長率 — コロナ前との比較
宿泊費単価は 2019 年 11,339 円 → 2025 年 13,155 円 (+16%、出典: 観光庁 PDL 1.0)。 訪問者数は +40%、総額は +64% という構造で「客は増えたが、1 人あたり宿泊投資は微増」 という結果。これは「リピーター比率の上昇」「短期滞在の増加」が並行で進んでいる 可能性が高く、長期滞在パッケージ・ファミリープラン・連泊割引で 「平均滞在日数」を引き上げる施策に投資する局面です。
旅館
宿泊費単価は 2019 年 11,339 円 → 2025 年 13,155 円 (+16%、出典: 観光庁 PDL 1.0)。 訪問者数は +40%、総額は +64% という構造で「客は増えたが、1 人あたり宿泊投資は微増」 という結果。これは「リピーター比率の上昇」「短期滞在の増加」が並行で進んでいる 可能性が高く、長期滞在パッケージ・ファミリープラン・連泊割引で 「平均滞在日数」を引き上げる施策に投資する局面です。
飲食店
飲食費単価は 2019 年 6,021 円 → 2025 年 7,424 円 (+23%、出典: 観光庁 PDL 1.0)。 訪問者数の伸び (+40%) を考えると、客数増の追い風で売上は伸びているが、 1 食単価の上振れは 4 年で 1,400 円程度にとどまります。「物価上昇を客に転嫁する」 ことを目的化するのではなく、「セット化」「持ち帰り土産化」「写真撮影付き」など 付加価値を 1 つずつ追加して単価を上げる方が、リピート性を損なわず機能します。
土産物店
買物代単価は 2019 年 3,685 円 → 2025 年 3,777 円 (+2.5%、6 年で、出典: 観光庁 PDL 1.0)、 7 カテゴリで最も伸びが弱い領域です。一方で訪問者数は +40% 伸びており、 「客数の伸びを単価に変換できていない」状態が長期で続いていることを意味します。 ここを変えるには店頭オペレーションの「整備」だけでなく、SKU 構成の「再設計」が必要で、 高単価ライン (3,000 円超のお遣い物 / 5,000 円超の自家用) を意図的に増やす投資が次の課題です。
体験事業
娯楽費単価は 2019 年 1,594 円 → 2025 年 2,304 円 (+45%、出典: 観光庁 PDL 1.0)、 7 カテゴリで最大の成長率です。コロナ後の「少人数・屋外・自然体験」シフトが そのまま単価に反映された結果と推測されます。次の打ち手は「上位象限」を狙う 高単価体験 (写真付き・ガイド付き・食事付き) の設計で、3,000-5,000 円帯の体験を 選択肢に加えると、平均単価がさらに上振れる余地があります。
直近 1 年で何が伸びたか — 2024 → 2025 YoY
2024 (2024年(令和6年)暦年) と 2025 (2025年(令和7年)暦年) の費目別 1 人 1 回 単価 前年比 (%)。 全体単価は +6.6%、 最大伸長は娯楽等サービス費 (+183.0%)、 最大縮小は交通費 (-27.0%)。 (出典: 観光庁 訪日外国人消費動向調査 PDL 1.0)
詳細データを表で見る (2024 → 2025 YoY)
費目別 2024 → 2025 前年比| 費目 | 2024 (円) | 2025 (円) | 差 (円) | 前年比 |
|---|
| 団体・パック参加費 | 4,001 | 4,697 | +696 | +17.4% |
| 宿泊費 | 14,056 | 13,155 | -901 | -6.4% |
| 飲食費 | 7,006 | 7,424 | +418 | +6.0% |
| 交通費 | 796 | 581 | -215 | -27.0% |
| 娯楽等サービス費 | 814 | 2,304 | +1,490 | +183.0% |
| 買物代 | 3,403 | 3,777 | +374 | +11.0% |
| その他 | 17 | 130 | +113 | +664.7% |
2024 → 2025 直近 YoY — 直近 1 年で動いた費目
1 人 1 回 単価の YoY は +6.6% (出典: 観光庁 PDL 1.0、2024 → 2025 年)。 宿泊費単価は -6% に逆行している一方、娯楽 +183%・パック +17% が単価全体を押し上げています。 つまり「宿の値上げ」は鈍く、「館外で使う金額」が伸びている構造。 宿側の打ち手は、館内・周辺との連携でこの「館外で使われる単価」を取りに行くこと。LINE 公式 で再宿泊客へ「次回限定の体験パッケージ」を 配信する運用が、館外単価を館内に取り戻す導線として機能します。
旅館
1 人 1 回 単価の YoY は +6.6% (出典: 観光庁 PDL 1.0、2024 → 2025 年)。 宿泊費単価は -6% に逆行している一方、娯楽 +183%・パック +17% が単価全体を押し上げています。 つまり「宿の値上げ」は鈍く、「館外で使う金額」が伸びている構造。 宿側の打ち手は、館内・周辺との連携でこの「館外で使われる単価」を取りに行くこと。LINE 公式 で再宿泊客へ「次回限定の体験パッケージ」を 配信する運用が、館外単価を館内に取り戻す導線として機能します。
飲食店
飲食費単価 YoY +6.0% (出典: 観光庁 PDL 1.0、2024 → 2025 年) は 全費目平均の +6.6% と近い水準で、「客数の伸び」と「物価上昇分の転嫁」が併存している ことを示します。1 食単価を 5-10% 上げる施策と並行して、メニューに「お一人様 ¥X〜¥Y」 レンジを明示し、客側の心理的予算をブレないよう設計するのが効果的です。 ホール多言語対応の優先順位は「韓国語 → 英語 → 中国語繁体」の順が、平均的にコスト効率高い 投資です。
土産物店
買物代 YoY +11.0% (出典: 観光庁 PDL 1.0、2024 → 2025 年) は他費目に 先んじて伸びました。2019 → 2025 年で 6 年 +2.5% という長期停滞からの転換点の 可能性があり、ここで投資判断を間違えず「SKU 再設計」「免税レジ」「多言語決済」を 一気に進めるか否かで、2027 年の単価ポジションが大きく変わる局面です。POS データの 月次前年比と並べて、効いた打ち手を翌年同月に再現する運用に落とすのが安全です。
体験事業
娯楽等サービス費 YoY +183% (出典: 観光庁 PDL 1.0、2024 → 2025 年)。 サンプル数の小さい統計のため数値そのものは振れますが、トレンドとして 「体験事業の単価が急伸している」という方向は確かです。Klook・KKday の手数料 25-30% を 毎回払い続けるより、自社 LP の多言語化に同等の投資 (年 30-50 万円) を回したほうが、 5 年後の利益率が大きく変わります。AI チャット導入と組み合わせると、 人件費を抑えつつ問い合わせの取りこぼしも減らせます。
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今週始められる 3 アクション
- 客室タブレット / Wi-Fi 案内に「館内 1 万円 = 体験 / 飲食 / 土産」セットメニューを多言語で常設
- 夕食グレードアップ・部屋食オプションを LP に明示し、追加注文の単価上振れを設計
- 館内連携プラン (周辺レストラン / 体験予約) で「滞在中に使ってもらう」導線を 3 件以上設置
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元データ (観光庁 公表 xlsx) にアクセス
本ダッシュボードは観光庁「訪日外国人消費動向調査(インバウンド消費動向調査)」(PDL 1.0) の 都道府県別集計表 (年次別 xlsx) を一次データとして使用しています。 独自分析や社内資料への二次利用、研究目的の引用にも利用いただけます。
観光庁「訪日外国人消費動向調査」公表ページを開く(外部リンク、新しいタブで開きます)- 出典 (一次データ)
- Source: "訪日外国人消費動向調査" (観光庁) (https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/gaikokujinshohidoko.html)
- 調査名
- 訪日外国人消費動向調査(インバウンド消費動向調査) 都道府県別集計表
- 集計範囲
- 2019 / 2023 / 2024 / 2025 年 (最新: 2025年(令和7年)暦年)
- 当社加工
- 株式会社NewBeginnings が大分県行および全国上位行を抽出
- 2020-2022 年について
- 2020年〜2022年は新型コロナウイルス感染症の影響により国際旅客が大幅減少、観光庁は年間値の公表を行わなかった (※令和5年 4-12月期から再公表)。
引用時は「Source: "訪日外国人消費動向調査" (観光庁) (https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/gaikokujinshohidoko.html)」の明示をお願いします (PDL 1.0)。