「Claudeを使っている」と言っても、実は入り口が2つあります。ブラウザやスマホから使うアプリと、黒い画面(ターミナル)から使うClaude Codeです。できることがはっきり違うので、混同したまま「思ったほど便利じゃない」と感じている方が少なくありません。この記事で線を引きます。
アプリでできること
ブラウザ・デスクトップアプリ・スマホアプリからの利用です。
- 文章の作成・要約・翻訳・調べもの
- ファイルを渡して読ませる(PDF・Word・Excel・画像)
- 写真を見せて質問する
- プロジェクトの機能で、会社の前提をあらかじめ覚えさせておく
- スマホから、移動中でも使える
事務・営業・企画の仕事は、ほとんどここで足ります。「AIを試してみたい」段階でターミナルに手を出す必要はありません。
ターミナル(Claude Code)でしかできないこと
- 自分のパソコンの中のファイルを、直接読んで書き換える。アプリのように1つずつ渡す必要がありません
- コマンドを実行する。集計、ファイルの一括変換、テストの実行など
- フックを仕掛ける。作業の前後で自動的に走る検査を置けます
- 複数のAIを同時に走らせる。広く探す作業を手分けできます
- 長い作業を続けて進める。何十手も続く作業を、途中で人が指示し直さずに任せられます
ホームページや社内システムを触る、大量のファイルを整理する——こうした仕事はターミナル側の領分です。
どちらを選ぶか
- 文章の仕事が中心:アプリ
- 自分のパソコンの中の作業が中心:ターミナル
- 両方ある:両方使う。当社も用途で使い分けています
Windowsでターミナルから始める手順
ここからは実際の手順です。順番どおりに進めてください。
1. PowerShellを開く
スタートボタンを押して「PowerShell」と入力し、出てきたものを開きます。
2. Node.jsが入っているか確認する
node -v と入力してEnterを押します。
v22.20.0のような数字が出た → 入っています。手順4へ進んでください- 「用語 'node' は、コマンドレット、関数、…として認識されません」と出た → 入っていません。手順3へ
3. Node.jsを入れる
winget install OpenJS.NodeJS.LTS と入力してEnterを押します。しばらく待つと導入が終わります。
この命令が使えない環境では、Node.jsの公式サイトからLTS版(安定版)のインストーラーをダウンロードして実行してください。
4. PowerShellを閉じて、開き直す(ここが要注意)
入れただけでは、いま開いている画面には反映されません。いったんPowerShellを閉じて、開き直してください。そのうえで、もう一度 node -v と入力します。数字が出れば成功です。
この手順を飛ばすと「入れたのに動かない」という状態になり、自分の操作を疑いはじめます。いちばんよくある詰まりどころなので、面倒でも閉じて開き直してください。
5. Claude Codeを入れる
npm install -g @anthropic-ai/claude-code と入力してEnterを押します。
6. 作業したいフォルダへ移動して起動する
cd C:\Users\ユーザー名\Documents\フォルダ名 で移動し、claude と入力すれば起動します。
先に確認しておきたいこと
- 会社のパソコンでソフトの導入が制限されている場合は、情報システムのご担当者に確認してから進めてください。「このシステムではスクリプトの実行が無効になっている」といった趣旨のエラーが出るときも、社内のセキュリティ設定によるものです。ご自身で設定を変えず、ご担当者にご相談ください
- 導入方法は1つではありません。公式のインストーラーを使う方法もあり、その場合はNode.jsが不要なこともあります。ただし外部サービスとの接続(MCP)を使う場面では、結局Node.jsが必要になることが多いため、先に入れておくほうが手戻りが少なくなります
- Windowsでは、WSLという仕組みの上で動かす方法もあります。社内の開発環境がそちらに寄っている場合は、担当の方に合わせてください
正直にお伝えします
当社の日常業務はMacで回しています。上の手順は公式ドキュメントと一般的なWindowsの作法にもとづいて書いたもので、当社の環境でWindows上での実行を確かめたものではありません。手順が変わっている可能性もあるため、詰まったときは公式ドキュメントの最新の案内をご確認ください。
まとめ
- アプリ=文章・要約・調べもの・ファイルを渡して読ませる。事務や営業はここで足りる
- ターミナル=自分のPCの中のファイルを直接扱う、コマンドを実行する、検査を自動で走らせる、複数を同時に動かす
- Windowsで始めるなら、Node.jsの確認→導入→画面を開き直す→Claude Codeの導入、の順
- 会社のパソコンでは、導入前に情報システム担当へ確認を
「うちの業務なら、どちらをどう使えばいいのか」は、扱っているファイルの量と、社内のパソコン環境で変わります。大分県内の企業さま向けに、環境の確認から導入、社内で回る形にするところまで一緒に進めています。詳しくはAI導入・DX支援のページをご覧ください。
参考・出典
※手順は2026年9月時点の公式情報にもとづきます。導入方法は変更されることがあります。



