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【速報】Claude Haiku 5.5登場|4.5からの変化とOpus・Sonnet・Fableとの使い分け

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【速報】Claude Haiku 5.5登場|4.5からの変化とOpus・Sonnet・Fableとの使い分け
この記事の要点

Claude Haiku 5.5は、Anthropicが2026年10月7日付で発表した小型モデル。プロンプトが10万トークン以下なら料金はHaiku 4.5の10分の1で、平均で約75%安く動かせるとされる。性能も大きく上がり、Haikuで初めて考える深さを調整できる。Haikuでは足りない複雑なコーディングはSonnetやOpus、難しい推論はFable、量の多い定型の仕事はHaikuという使い分けを公式も示している。

速報です。Anthropicは2026年10月7日付で、Claudeの新しい小型モデル「Claude Haiku 5.5」を発表しました。Anthropic自身は「これまでで最も安く、最も速く、最も賢い小型モデル」と説明しています。APIで指定するモデルIDは「claude-haiku-5-5」です。

この記事の事実の部分は、2026年10月8日にAnthropicの公式ページ(発表文、Haikuの製品ページ、開発者向けのモデル一覧と移行ガイド)の本文で確かめた内容だけで書いています。性能の数字はAnthropicが公表した試験の結果です。当社はまだ自社の仕事でHaiku 5.5を試していないため、使った感想は書きません。後半の、中小企業の仕事での使いどころは当社の考えです。

Haiku 5.5は、量が多い仕事を速く安くこなすモデル

公式の発表によると、Haiku 5.5は量が多く、費用を抑えたい仕事のために作られています。要約、会話の履歴を短くまとめる作業、データベースへの問い合わせ、分類のような、短くて繰り返しの多い仕事を確実にこなすとされています。上位のOpus 5.5やSonnet 5.5の下で、コーディングの一部を受け持つ補助役(サブエージェント)としての使い方も挙げられています。

速さについて、Anthropicは「これまでで最も速いモデル」としています。そのため、待ち時間がそのまま使い心地に響く、リアルタイムのお客様対応やブラウザ操作に向くとされています。ただし注記があり、比べているのは各モデルの標準の速さで、Opusの高速モード(Fast Mode)よりは遅いと書かれています。

提供はすでに始まっています。claude.aiでは、Free、Pro、Max、Team、Enterpriseの各プランでHaiku 5.5を選べます(Web、iOS、Android)。Claude Codeでも使え、開発者向けにはAnthropicのClaude Platformのほか、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Foundryで使えます。

書類とチャットの吹き出しがベルトコンベアで流れ、小さな処理装置を通ったあと、種類ごとのトレーに仕分けられて短いまとめになる様子を描いたイラスト
大量の文書や問い合わせを、小さく速いモデルが次々に仕分けてまとめる。Haiku 5.5が狙う仕事の形

Haiku 4.5から変わったこと(1)料金は10万トークン以下で10分の1

いちばん大きな変化は料金です。Haiku 5.5は、1回のやり取りの長さ(プロンプトが10万トークン以下か、それを超えるか)で料金が2段階に分かれます。10万トークン以下なら、入力も出力もHaiku 4.5のちょうど10分の1です。10万トークンを超えると、Haiku 4.5より50%安い値になります。100万トークンあたりの料金は次のとおりです。

項目(100万トークンあたり)Haiku 5.5(10万トークン以下)Haiku 5.5(10万トークン超)Haiku 4.5Sonnet 5.5
入力0.10ドル0.50ドル1.00ドル2.00ドル
出力0.50ドル2.50ドル5.00ドル10.00ドル
キャッシュ書き込み0.125ドル0.625ドル1.25ドル2.50ドル
キャッシュ読み込み0.01ドル0.05ドル0.10ドル0.10ドル

注意点が一つあります。Haiku 5.5は新しい数え方(トークナイザー)を使っていて、移行ガイドによると、同じ入力の文章でもHaiku 4.5より約30%多いトークンとして数えられます。発表文では、Haiku 4.5ではやり取りの約9割が10万トークン以下だったことと、1つの仕事に使うトークンが少し多くなることを合わせて計算し、平均では約75%安く動かせるとしています。

当社で単純な計算をしてみます。1件あたり入力2,000トークン、出力300トークンの仕事を1万件こなす場合、Haiku 4.5では35ドルです。Haiku 5.5では、トークンが30%増える分を入れても約4.6ドルになります。考える分のトークンやキャッシュは入れていない計算なので、実際の額は使い方で変わります。

Haiku 4.5から変わったこと(2)性能と、考える深さの調整

性能も大きく上がりました。発表文の表から、主な試験の結果を抜き出すと次のとおりです(Sonnet 5.5は参考として載っている値です)。

試験(分野)Haiku 5.5Haiku 4.5Sonnet 5.5
GDPval-AA v2.1(事務・知的作業)16207351840
OSWorld 2.1(パソコン操作)72.4%15.7%83.9%
Humanity's Last Exam(ツールなし)45.9%10.2%56.9%
Terminal-Bench 4.0(エージェント型のコーディング)39.2%0.0%70.6%
Chartography(図表の読み取り)46.4%6.4%61.6%

パソコンを操作する試験(OSWorld 2.1、オフラインの部分集合)は15.7%から72.4%へ、エージェント型のコーディングの試験(Terminal-Bench 4.0)は0.0%から39.2%へ上がっています。発表文では、OpenAIのGPT-6 Lunaとも比べていて、GPT-6 Lunaの数字が載っている6つの試験すべてでHaiku 5.5が上回っています。

もう一つの変化は、Haikuで初めて「effort」(どれだけ考えるか)を調整できるようになったことです。他のClaudeのモデルと同じように、費用を優先するか、賢さを優先するかを仕事ごとに選べます。モデル一覧によると、Haiku 5.5の初期値はmediumです。

APIでHaiku 4.5を使っている会社は、移行の作業が要ります。移行ガイドには、temperatureなどの値を送ると誤りになること、答えの書き出しを先に渡す使い方(prefill)ができなくなったこと、考える量の指定の仕方が変わったことなどが挙がっています。Haiku 4.5で契約していたPriority Tierは、Haiku 5.5では使えないとも書かれています。

Opus・Sonnet・Fableとの使い分け

Anthropicの開発者向けのモデル一覧は、今のモデルを次のように位置づけています。4つとも、一度に読める量は100万トークン、一度に出せる量は12万8,000トークンで同じです。違うのは、得意な仕事と料金と速さです。

モデル公式の位置づけ料金(入力/出力・100万トークン)速さ
Fable 5.1難しい推論と、長時間かけて進めるエージェントの仕事10ドル/50ドル遅め
Opus 5.5長く続くコーディングと知的作業。迷ったらまずこれ4ドル/20ドル中くらい
Sonnet 5.5速さと賢さの組み合わせが最もよい2ドル/10ドル速い
Haiku 5.5分類・抜き出し・振り分けのような、量が多く速さが要る仕事0.10ドル/0.50ドルから最速

モデル一覧は、迷ったらまずOpus 5.5から始め、難しい推論や長時間のエージェントの仕事、Opus 5.5で考える量を上げても足りない時にFable 5.1を使うよう勧めています。Haikuの製品ページは、複雑なコーディングや知的作業ではOpus 5.5が日常の主力で、Sonnet 5.5は範囲がはっきりした仕事に合うとしています。

上に羅針盤の入った大きな六角形の箱があり、そこから線が6つの小さな箱へ分かれている図。小さな箱には書類の束、虫めがね、じょうご、吹き出し、ブラウザの窓、フォルダが描かれている
使い分けの図。上の大きな箱が計画を立てる上位のモデル(OpusやFable)、下の小さな箱が要約・検索・仕分け・応答・ブラウザ操作・ファイル整理を受け持つHaiku 5.5

Haiku 5.5については、Anthropic自身が限界を書いています。Terminal-Bench 4.0のような複雑なエージェント型のコーディングでは、Sonnet 5.5とOpus 5.5のほうが引き続き良い選択だとしています。表でもSonnet 5.5の70.6%に対して、Haiku 5.5は39.2%です。一方で、これまで費用が見合わなかった、範囲の狭い仕事(会話の圧縮、要約、サブエージェントの仕事)にはHaiku 5.5が最も合うとしています。

まとめると、計画を立てて全体を進めるのはFableやOpus、範囲がはっきりした仕事はSonnet、決まった手順で量をこなす仕事はHaikuという分け方です。Haikuの製品ページにも、FableやOpusのような賢いモデルが仕事を計画し、細かい作業をHaikuに渡す使い方が書かれています。

中小企業の仕事で考える、Haiku 5.5の使いどころ

ここからは当社の考えです。Haiku 5.5が合うのは、1件ずつは簡単でも件数が多く、人がやると時間を取られる仕事です。たとえば、届いた問い合わせメールを内容ごとに振り分ける、日報や議事録を短くまとめる、フォームで受け付けた内容を分類して担当に回す、よくある質問への一次回答を返す、といった仕事です。

逆に、提案書を一から組み立てる、仕組みの設計を決める、複数の手順にまたがるシステムの改修をする、といった仕事は上位のモデルに任せるほうが安全です。料金が10分の1でも、やり直しが増えれば人の手間がかかります。仕事を細かく分け、それぞれに合うモデルを当てるのが、費用と品質の両方を守る近道だと考えています。

AIエージェントを作るときも同じです。全部の手順を一番賢いモデルで動かすと費用がかさみます。判断の要る所は上位のモデル、量の多い定型の所はHaiku 5.5、と分けると、同じ予算で回せる件数が増えます。どの仕事をAIに任せ、どこを人が持つかの線の引き方は、AIエージェントに任せてよい仕事と、人が持つべき仕事に書きました。

同時に発表されたこと

  • Sonnet 5.5のキャッシュ読み込みが半額に:100万トークンあたり0.20ドルから0.10ドルへ。エージェントの仕事の多くで約20%安くなるとしています
  • MaxとTeamの契約者に、毎月のAPIクレジット:Max 5xは月100ドル、Max 20xは月200ドル、Teamは利用者全体で最大500ドル。今週中に配り始め、どのモデルにも使えるとしています
  • PythonとTypeScriptのSDKが、パソコン操作とブラウザ操作に対応(ベータ):速さと料金の面で、Haiku 5.5が特に向くとしています

安全面では、意図どおりに振る舞うかを見る評価のほぼすべてで、Haiku 4.5から大きく改善したとしています。サイバーセキュリティの制限はHaiku 4.5より厳しく、他の最近のモデルよりはやや緩めで、防御のための作業は広く通す一方、侵入テストのような攻撃に使われやすい手法は止めます。

9月に発表された上位モデルのOpus 5.5については、【2026年9月24日】海外AI最新動向まとめ(Claude Opus 5.5の発表)で触れています。

出典(2026年10月8日に確認)

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芦刈庸介のプロフィール画像
この記事の担当芦刈庸介代表取締役 / エンジニア

大分県出身。フリーランスを経て2026年に株式会社NewBeginningsを設立。Web制作・アプリ開発・DX支援を通じて、地域の中小企業のデジタル化を伴走支援しています。「ITやDXは難しい」を「IT・DX・AIで楽になった」に変えることがミッション。

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