この記事の要点
Google Search Consoleで中小企業が最初に見るべき画面は3つだけです。①「検索パフォーマンス」=どんな言葉で検索されて、何回表示され、何回クリックされ、平均何位かが分かる中心の画面 ②同じ画面の「ページ」タブ=どの記事が実際に検索から人を連れてきているか ③「インデックス作成」=そもそもGoogleにページが登録されているか。GA4が「来た後の行動」を見る道具なのに対し、Search Consoleは「来る前=検索結果でどう見られたか」を見る道具です。まずは、表示回数が多いのにクリックが少ないページと、平均掲載順位が11〜20位のキーワードを探すところから始めると、次の一手が決まります。
「ホームページを作ったけれど、見られているのかどうか分からない」。大分の経営者の方とお話ししていて、いちばんよく出てくる悩みです。それを無料で教えてくれるのが、Googleの「Search Console(サーチコンソール)」です。
ただ、開いてみると画面もメニューも多くて、たいていの人はここで閉じてしまいます。そこでこの記事では、最初に見るべき3画面だけに絞って説明します。この3つが読めれば、「次にどの記事を直せばいいか」を自分で決められるようになります。
Search Consoleは「来る前」、GA4は「来た後」
よく混同されるのがGoogleアナリティクス(GA4)との違いです。ざっくり言うと、こう分かれます。
- Search Console=「来る前」。どんな言葉で検索されて、検索結果に何回出て、何回クリックされたか
- GA4=「来た後」。サイトに来た人が、どのページを見て、どれくらい滞在して、問い合わせまで進んだか
「検索から人が来ない」という悩みは、来る前の問題です。だからまずSearch Consoleを見ます。使うにはサイトの所有権確認(登録)が必要ですが、制作会社に頼めば数分で終わる作業です。

画面1|検索パフォーマンス:4つの数字の意味
ここが本丸です。「検索パフォーマンス」を開くと、上に4つの数字が並びます。まずこの4つだけ覚えてください。
| 数字 | 意味 | どう読むか |
|---|---|---|
| 表示回数 | 検索結果に自分のページが出た回数 | 少なければ、そもそも検索に引っかかっていない |
| クリック数 | 検索結果から実際に押された回数 | これが訪問者の数 |
| CTR(クリック率) | 表示のうち何%が押されたか | 低ければタイトルと説明文が弱い |
| 平均掲載順位 | 検索結果で平均何番目に出たか | 1〜10位が1ページ目。11〜20位は2ページ目 |
画面の下には「クエリ」というタブがあります。クエリとは、検索した人が実際に打ち込んだ言葉のこと。ここが宝の山です。自分では思ってもみなかった言葉で見つかっていることが、けっこうあります。
たとえば大分市の工務店さんが「リフォーム 大分」で上位を狙って記事を書いたのに、実際は「風呂 リフォーム 費用 大分」で表示されている、ということが起こります。それが分かれば、次に書く記事は決まったも同然です。
画面2|「ページ」タブ:勝っている記事を知る
同じ検索パフォーマンスの画面で、「クエリ」の隣の「ページ」タブに切り替えます。すると、どのページが何回表示され、何回クリックされたかがURLごとに並びます。
ここで見てほしいのは、上位に来る記事が「自分が力を入れた記事」とは限らない、という事実です。多くの会社で、いちばん人を連れてきているのはサービス紹介ページではなく、具体的な悩みに答えたブログ記事です。当社もそうでした。
勝っている記事が分かったら、やることは2つです。その記事をもっと厚くすること(内容を足す)と、その記事から問い合わせページへの導線を作ること。ゼロから新しい記事を書くより、すでに人が来ている記事を伸ばすほうが、はるかに早く効きます。
画面3|インデックス作成:そもそも載っているか
3つめは「インデックス作成」です。インデックスとは、Googleの索引に登録されること。ここに登録されていないページは、どんなに良い記事でも検索結果に出てきません。順位以前の問題です。
この画面では、登録されているページ数と、登録されていないページ数、そしてその理由が表示されます。「クロール済み - インデックス未登録」「検出 - インデックス未登録」といった表示が出ていたら、Googleは見に来たけれど載せる価値を判断しきれていない、という合図です。中身が薄い記事や、他のページと似た内容の記事で起こりやすくなります。
新しく記事を公開したのになかなか反映されないときは、画面上部の検索窓にURLを入れて「インデックス登録をリクエスト」を押しておくと、確認を促せます。ただし押せば必ず載るわけではありません。
数字を「次の一手」に変える2つの型
型1:平均掲載順位11〜20位の「あと1歩」を探す
検索結果の2ページ目は、ほとんど見られません。逆に言えば、11〜20位のキーワードは「もう少しで1ページ目」という位置です。ゼロから100位を押し上げるより、15位を9位にするほうが圧倒的に楽で、効果もすぐ出ます。クエリを平均掲載順位で並べ替えて、この帯にいる言葉を探してください。
型2:表示は多いのにクリックが少ないページを直す
表示回数は多いのにクリックがほとんどない。これは順位の問題ではなく、検索結果に出ている「タイトル」と「説明文」が弱いという合図です。中身を書き直さなくても、タイトルに具体的な数字や地名、「費用」「手順」といった検索者の関心語を入れるだけで変わることがあります。記事を書き足すより、ずっと安い改善です。
最初の1か月にやること
- サイトを登録する(所有権の確認)。制作会社に頼めば数分で終わる
- データが溜まるまで待つ。登録直後は空っぽで当たり前。まずは2〜3か月
- 月に1回、期間を「過去28日間」にして、クエリとページを眺める。それだけでいい
- 毎日は見ない。数字は日々ぶれるので、短期の上下に一喜一憂しないほうが続く
まとめ:3画面だけ見れば、次の一手は決まる
検索パフォーマンスの「クエリ」で検索した人の言葉を知り、「ページ」で勝っている記事を知り、「インデックス作成」でそもそも載っているかを確認する。この3つだけで十分です。ほかのメニューは、必要になったときに覚えれば間に合います。
当社もこの見方で、「あと1歩で1ページ目」のキーワードを探して記事を伸ばしています。派手なテクニックではありませんが、地味に効きます。
「登録はしてあるけれど、開いても何を見ればいいか分からない」「数字は見えたが、次に何を直せばいいか判断できない」——そんなときは、当社にご相談ください。大分の中小企業のホームページを作っている会社として、画面の見方から一緒に整理します。
※Search Consoleの画面構成や表示名は、Google側の更新で変わることがあります。本記事は2026年7月時点の当社の運用にもとづく説明です。
よくある質問
- Search Consoleと
Googleアナリティクス (GA4)は どちらを 先に 入れるべきですか? - どちらも無料なので両方入れて構いませんが、「検索から人が来ない」という悩みならSearch Consoleが先です。Search Consoleは検索結果に出た回数やクリック数など「サイトに来る前」を、GA4は来訪後の行動を見る道具だからです。悩んでいる場所が違います。
- 登録したのに
データが ほとんど 表示されません。 壊れていますか? - 壊れていません。Search Consoleは登録した時点から集計が始まるため、直後はほぼ空です。データが溜まるまで数日かかり、傾向が読めるようになるには2〜3か月みておくのが現実的です。公開して間もないサイトは表示回数自体が少ないので、焦らず記事を積み上げてください。
- 「クロール済み - インデックス未登録」と
出ています。 どうすればいいですか? - Googleがページを見に来たものの、検索結果に載せる価値を判断しきれていない状態です。多くの場合、内容が薄い・他のページと似ている・そのページでしか読めない情報が乏しい、が原因です。登録リクエストを繰り返すより、記事を厚くする(具体例・手順・費用などを足す)ほうが効果的です。
- 平均掲載順位は
何位を 目指せばいいですか? - まずは10位以内(1ページ目)です。2ページ目はほとんど見られないため、11〜20位にいるキーワードを見つけて記事を厚くするのが、いちばん費用対効果の高い改善になります。1位を狙うより、2ページ目にいるものを1ページ目に押し上げるほうが早く成果が出ます。
- どのくらいの
頻度で 見ればいいですか? - 月1回で十分です。期間を「過去28日間」にして、クエリとページを眺めるだけで構いません。数字は日によってぶれるため、毎日見ると短期の上下に振り回されて疲れてしまいます。月1回の定点観測のほうが長続きし、判断も安定します。





