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韓国 49% を取りこぼさないための、最初の 2 言語化チェックリスト | 大分の観光業 DX

13分で読めます

大分の観光業のインバウンド対応で「全ページ翻訳しないと…」と身構える事業者は多いですが、令和 6 年度の宿泊者データを見ると景色が変わります。大分県への外国人宿泊者の約 49% が韓国、次が台湾 17%。つまり「韓国語」と「繁体字」の 2 言語を最初に整えるだけで、外国人客の 2/3 をカバーできる計算です。本記事は 第 1 回「おおいた観光データカタログで『お客様を知る』5 ステップ」 の続編として、現場が実際に手を動かす順番をチェックリスト化しました。

なぜ「韓国 49%」が起点なのか — 令和 6 年度の数字

BODIK CKAN で公開されている『大分県観光統計調査 月報』(令和 6 年度、出典: 大分県観光統計調査月報 大分県 / BODIK) を集計すると、令和 6 年度 (2024-04 〜 2025-03) の外国人宿泊者は、韓国が圧倒的に多く、次いで台湾・香港・タイ・中国本土・欧米豪その他という構成です。月次推移を見ると、2024 年 8 月が約 59,581 人で底、2025 年 1 月が 120,214 人で最大。旧正月 (春節) と韓国の冬季旅行需要が冬季ピークを作っていることがデータで分かります。

この構造から導かれる結論はシンプルです。(1) 韓国語と繁体字を最初に整える、(2) その 2 言語で「全ページ」ではなく「業務で本当に必要な 10 ヶ所」だけを揃える、(3) 冬季ピーク (12 月-2 月) の前に整える、の 3 つです。当社が大分の事業者にご提案するときも、まずこの順番から始めています。

「2 言語化」の中身 — 韓国語 + 繁体字でなぜ十分か

2 言語化と聞くと「英語 + 何か」を想像する方が多いのですが、大分の宿泊データを基にすると最適解は違います。韓国客 49% は韓国語が圧倒的に楽 (英語で対応すると満足度が下がる)、台湾・香港 (合わせて約 25%) は繁体字。中国本土も漢字圏なので、繁体字で書いた POP は読めます (簡体字との細かな違いは残るが店頭 POP レベルでは十分通じる)。英語はそのあとで足す、で 70-80% の現場業務がカバーできます。

もう 1 つ重要なのは「対訳の完璧さより、自己解決できる情報の網羅性」です。観光庁の訪日外国人消費動向調査でも、訪日前の情報収集は『公式サイト・Google マップ・SNS』が中心。完璧な対訳より、機械翻訳ベースでも「営業時間・アクセス・席種・アレルギー・支払い手段」が網羅されている方が遥かに役立ちます。これを念頭に、以下のチェックリストを 2 段階で進めてください。

チェックリスト 第 1 段 — 最優先の 5 項目 (まず 2 週間で)

1. Google ビジネスプロフィール (GBP) の主要情報を韓国語・繁体字で

外国人観光客が指名検索で最初に当たるのは Google マップです。GBP の (a) 屋号 (英字併記)、(b) 営業時間、(c) サービスメニューの上位 5 件、(d) 写真キャプション、を韓国語と繁体字で投稿します。GBP は同一プロフィール内に他言語の説明を投稿でき、Google が訪問者の言語設定に応じて出し分けます。週 1 回の投稿だけでも順位は上がります。

2. 公式サイトの「アクセス」「営業時間」「料金」を 2 言語化

公式サイトの全ページではなく、まず 3 ページだけ。アクセス (住所・最寄り駅・タクシー所要時間)、営業時間 (定休日・臨時休業)、料金 (税込・税抜・サービス料の有無)。この 3 ページに韓国語・繁体字の切替を入れるだけで、滞在時間と問い合わせ前の不安は大きく下がります。Web 制作の追加コスト感は当社では 1 ページあたり 8,000-15,000 円が目安です (機械翻訳 + ネイティブチェック委託の場合)。

3. 店頭 A 看板・店内 POP の主要 3 種を 2 言語化

飲食店・道の駅・物販の場合、店頭 A 看板の menu、店内の名物商品 POP、レジ前の支払い対応 (PayPay / 銀聯 / JCB / 現金) の 3 種を韓国語・繁体字で。POP は完璧な対訳より「写真 + 値段 + アレルギーマーク + 一言説明 (2 言語)」の構成が機能します。プリンタで印刷できる A4 / A5 で十分です。

4. チェックイン手順カード (宿泊の場合)

宿泊事業者は、客室にチェックイン後の手順カード (大浴場の時間・朝食時間・Wi-Fi パスワード・緊急連絡先) を韓国語・繁体字で用意。フロントでの「翻訳アプリ往復で 30 分」が消えます。書式は両言語並列の A4 1 枚で十分です。当社の制作支援例では PDF 入稿 + 客室常備で 4 万円前後 (デザイン + 翻訳監修込み) でご提案しています。

5. Google クチコミ返信テンプレート 5 文を韓国語で

韓国からの来客が増えると、自然と Google クチコミの韓国語投稿も増えます。返信を放置すると Google の評価アルゴリズム上もマイナス。最初に「ご来店ありがとうございました」「不快な思いをさせて申し訳ございません」など 5 文のテンプレートを韓国語で用意しておけば、当日中の返信運用が回ります。返信の韓国語は機械翻訳でも違和感は最小限に抑えられます (敬語ベースの定型文なので AI で十分)。

チェックリスト 第 2 段 — 次の 5 項目 (1-3 ヶ月以内に)

6. 予約フォーム・問い合わせフォームの 2 言語化

第 1 段が定着したら、予約・問い合わせフォームを韓国語・繁体字に対応させます。LINE LIFF 予約 (当社 SaaS『ReLime』月 3,300 円〜) は管理画面側で韓国語・繁体字のラベル切替に対応しているので、お客様側の負担が一段下がります。Web フォームは google-translate ウィジェットでも当面しのげますが、業務本気で取り組むなら多言語対応フォームを別途用意するのが安全です。

7. 多言語 AI チャットボットで FAQ 自動応答

営業中の電話対応の負担が大きい店舗は、AI チャットボット (当社 SaaS『Ask Mate Chat』月 3,300 円〜) で営業時間・席種・アレルギー・アクセス・個室の有無などの定型質問を韓国語・繁体字・英語で自動応答にします。FAQ コンテンツの整備は当社がセットアップ伴走 (補助金代行ではなく自社 SaaS の導入支援) します。

8. SNS (Instagram / Threads) の主要投稿を 2 言語キャプション

新メニュー・新商品・季節限定の主要投稿は、日本語キャプションの末尾に韓国語・繁体字の 1-2 行を追記します。Instagram は 2,200 文字までキャプション可なので、日本語 + 韓国語 + 繁体字 の 3 言語並列でも収まります。翻訳作業は AI で 5 分。来店動機の作りやすさが大きく変わります。

9. アレルギー・宗教対応 (ハラル / ベジタリアン) を 2 言語明記

2 言語化のうち、最も「来店判断」に直結するのがアレルギー・宗教対応の情報です。「豚 / 牛 / アルコール / 動物性 / 海産物 / 木の実」の含有を、メニューに韓国語・繁体字でマーキング。完璧でなくていい (「含まない」を保証できない場合は「含まない可能性」と書く)、ただし無いよりも遥かに良い、というスタンスでまず整えます。

10. 月次運用ルーチンを決める (冬季ピーク前の棚卸し)

2 言語化は「整えて終わり」ではなく「月次で見直す」必要があります。最低限、(a) 韓国旧正月・春節 (毎年 1-2 月) の前に POP・GBP 投稿を入れ替える、(b) 月 1 回 Google クチコミの韓国語・繁体字投稿に返信、(c) 月 1 回 GBP 写真の追加投稿、の 3 ルーチンをカレンダーに固定。当社の業種別 LP 制作後の月次運用伴走 (月 1.1 万円〜) では、このルーチンの実行支援も承っています。

翻訳のやり方 — 機械翻訳 + 人確認の現実解

「韓国語・繁体字を 10 ヶ所で出すなんて、翻訳者を雇うほどではない」というのが本音の事業者がほとんどです。当社では以下の流れをご提案しています。

  1. 日本語原稿を確定 (短く・固有名詞を統一・敬語を統一)
  2. DeepL / Google 翻訳 / ChatGPT で韓国語・繁体字に変換 (3 ツール並列で叩いて比較が早い)
  3. 固有名詞・地名・自店メニューを必ず人が校正 (1 ページあたり 5 分程度)
  4. 韓国語ネイティブのスタッフ・知人 1 名にも目を通してもらう (繁体字も同様)
  5. 店頭・サイト・GBP に反映、週 1 で誤字を確認

完璧な対訳より、固有名詞 (店名・住所・地名・メニュー名) の表記揺れを防ぐ方が遥かに効きます。日本語の元原稿を「短く・主語を省略しない・固有名詞を漢字で統一」する 3 ルールが、機械翻訳の精度を一段上げます。

AI / SaaS で楽する場面 — 当社で対応可能なところ

10 項目を全部自社でこなすのは現実的でないので、当社の制作・SaaS でカバーできる範囲を整理します。

  • 公式サイトの 2 言語化: ホームページ制作 (15 万円〜) / 多言語切替の追加実装は別途お見積り
  • LINE LIFF 予約 + CRM: 自社 SaaS『ReLime』(月 3,300 円〜)、管理画面側の韓国語・繁体字ラベル対応済
  • AI チャットボット: 自社 SaaS『Ask Mate Chat』(月 3,300 円〜)、英・韓・繁中の主要言語で FAQ 自動応答
  • 店頭 POP・チェックインカード制作: デザイン制作 (1 種 4 万円前後 + 翻訳監修)
  • GBP 運用代行: 月次運用伴走プラン (月 1.1 万円〜) で投稿テンプレ提供 + 返信ガイド

補助金活用について (情報案内のみ)

多言語化や DX 投資には複数の制度が活用できる場合があります。代表的には (1) 小規模事業者持続化補助金 (中小企業庁、商工会議所・商工会窓口、公式: https://r6.jizokukahojokin.info/)、(2) デジタル化・AI 導入補助金 2026 (中小機構、公式: https://it-shien.smrj.go.jp/)、(3) 大分県の省力化・生産性向上支援補助金 (公式: https://dxhojo.com/)、(4) 観光庁・JNTO の観光関連補助金、などです。補助対象経費・上限額・補助率・公募回・対象事業者は年度や枠で異なるため、必ず各制度の公式サイト・窓口でご確認ください。

なお、当社は補助金申請の代行・サポートは行っておりません。情報案内のみ対応します。補助金活用予定の方は、お問い合わせ時にその旨をお伝えいただければ、相応するプラン構成でお見積もりをご提案します。

まとめ — 大分の観光業 2 言語化は「最初の 10 個」から

韓国 49% という大分のインバウンド構造は、「最初の 2 言語 (韓国語・繁体字)」「最初の 10 ヶ所」だけ整えれば現場業務の負担が大きく下がる、という現実解を教えてくれます。GBP・公式サイトの 3 ページ・店頭 POP 3 種・チェックインカード・クチコミ返信テンプレ — この第 1 段 5 項目を 2 週間で揃え、第 2 段 5 項目を 1-3 ヶ月でこなす、というスケジュール感が、冬季ピーク (12 月-2 月) に間に合う最低ラインです。

当社では、ホームページ制作・ReLime LINE LIFF 予約・Ask Mate Chat 多言語チャットボット・GBP 運用伴走の組み合わせで、観光事業者の 2 言語化を支援しています。「うちの業種だとどこから手をつけるべきか」のご相談は無料 (30 分) です。データを使ってもう少し深く見たい方は、/tourism (大分の観光業 DX 支援ハブ)興味関心クラスタマップ デモ もご覧ください。

参考リソース (引用元)

大分でDX導入・業務改善をお考えなら、株式会社NewBeginningsにご相談ください。大分県の中小企業に特化したDX支援を行っており、現状のヒアリングから課題整理、ツール選定、補助金活用まで一貫してサポートしています。具体的なパッケージ内容・料金は 大分のDX推進・AI導入支援パッケージ のページをご覧ください。DXの全体像をマンガでサクッと掴みたい方は マンガでわかる!ほんとのDX(全8話) もどうぞ。1話3分で読めます。「何から始めればいいかわからない」という段階でも大丈夫です。

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芦刈庸介のプロフィール画像
この記事の担当芦刈庸介代表取締役 / エンジニア

大分県出身。フリーランスを経て2026年に株式会社NewBeginningsを設立。Web制作・アプリ開発・DX支援を通じて、地域の中小企業のデジタル化を伴走支援しています。「ITやDXは難しい」を「IT・DX・AIで楽になった」に変えることがミッション。

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