法人登記が完了して、会社の設立おめでとうございます。届出や口座開設に追われる日々かもしれませんが、ITまわりの整備も早めにやっておくと、あとがグッとラクになります。
「ホームページはそのうち作ればいいか」「メールはGmailでいいかな」——気持ちはわかりますが、後回しにすると名刺も作れない、取引先にメールも送れない、ということになりかねません。
この記事では、法人設立直後にやるべきITセットアップを優先順に10個まとめました。全部を一気にやる必要はありません。まずは上位3つだけでも整えてみてください。
法人設立後にやるべきITセットアップ10選
① 独自ドメインの取得
優先度:最優先|費用:年額1,000〜5,000円程度
独自ドメインとは「○○.co.jp」「○○.com」のような、自社専用のインターネット上の住所です。ホームページにもメールアドレスにも使う、会社のすべてのIT基盤の土台になります。
法人なら「.co.jp」が信頼度が高くおすすめ。取得には登記簿謄本が必要なので、法務局で登記が完了したらすぐに動きましょう。ドメインは早い者勝ちです。希望する名前が取られてしまう前に押さえてください。
② ビジネスメールの設定
優先度:最優先|費用:月額680円〜/人(Google Workspace)
取引先に「info@○○.co.jp」でメールが送れるようにします。個人のGmailアドレスで営業メールを送ると、どうしても信頼感が下がります。
おすすめはGoogle Workspace。独自ドメインのメールアドレスに加えて、Googleカレンダー、Googleドライブ(クラウドストレージ)も使えるので、⑥のクラウドストレージもまとめて解決できます。
もっとコストを抑えたい場合は、レンタルサーバーに付属する独自ドメインメールを使う手もあります。
③ ホームページの開設
優先度:最優先|費用:15万円〜(プロに依頼する場合)
名刺交換のあと、相手が最初にすることは「会社名で検索する」こと。そのときホームページがなければ、それだけで不信感につながります。
最初から完璧なサイトは不要です。まずは以下の5ページがあれば十分。
- トップページ(何の会社か30秒で伝わる)
- 事業内容 / サービス紹介
- 会社概要(会社名・所在地・代表者・設立年月日)
- お問い合わせフォーム
- お知らせ / ブログ(更新できる仕組み)
自分で作る方法もありますが、プロに依頼した方がデザイン・SEO・スマホ対応まで含めて仕上がりが確実です。あとから作り直すよりも、最初にきちんと作った方がトータルコストは安く済みます。
④ Googleビジネスプロフィールの登録
優先度:高|費用:無料
「大分 ○○業」と検索したとき、Googleマップに自社が表示されるようにする無料の集客ツールです。店舗型ビジネスだけでなく、オフィスを構えている法人なら登録しておいて損はありません。
住所・電話番号・営業時間・写真を登録するだけ。所要時間は30分ほどです。ホームページが完成したらURLも紐づけましょう。
⑤ クラウド会計の導入
優先度:高|費用:月額2,000〜6,000円程度
法人設立直後から取引は発生します。あとでまとめて帳簿をつけようとすると、レシートの山に埋もれます。初月から会計ソフトに入力する習慣をつけるのが鉄則です。
主要サービスはfreee・マネーフォワード・弥生の3つ。顧問税理士がいる場合は、税理士が使い慣れているソフトに合わせると連携がスムーズです。
⑥ クラウドストレージの整備
優先度:中|費用:無料〜月額数百円
契約書、請求書、提案資料——会社の書類は最初からクラウドに保存する癖をつけましょう。パソコンのデスクトップに保存していると、パソコンが壊れた瞬間にすべて失います。
Google Workspace を導入済みなら Google Drive が使えます。Microsoft 365 を使うなら OneDrive。まずはフォルダ構成だけ決めておけば、あとから困りません。
⑦ ビジネスチャットの導入
優先度:中|費用:無料〜月額数百円/人
一人社長でも、外注先や税理士とのやりとりにビジネスチャットがあると便利です。メールより早く、LINEよりもビジネス向き。Slack・Microsoft Teams・Chatworkが主要3サービスです。
「一人だから要らない」と思うかもしれませんが、従業員やパートナーが増えたときにゼロから導入するのは大変です。無料プランで始めておいて損はありません。
⑧ SNSアカウントの開設
優先度:中|費用:無料
X(旧Twitter)、Instagram、Facebookページ——すべてを運用する必要はありません。自社のお客さんがいるSNSを1つだけ選んで、まずはアカウントを作っておきましょう。
ポイントは「完璧な投稿をしよう」と気負わないこと。週に2〜3回、事業に関する情報を発信するだけで十分です。アカウント名は会社名と統一しておくと、検索されたときにヒットしやすくなります。
⑨ GA4 + Search Consoleの設定
優先度:中(HPができてから)|費用:無料
GA4(Googleアナリティクス)は「ホームページに何人来ているか」、Search Consoleは「どんなキーワードで検索されているか」がわかる無料の分析ツールです。
ホームページを作ったら、その日のうちに設定してください。データは設定した日から蓄積されるので、あとから「もっと早く入れておけばよかった」と後悔する人が非常に多いツールです。
⑩ 名刺の作成
優先度:高(ただし①②が先)|費用:数千円〜
独自ドメインのメールアドレスとホームページのURLが決まったら、名刺を作ります。この順番が大事です。メールとURLが決まる前に名刺を作ると、あとで刷り直しになります。
最近は紙の名刺に加えて、デジタル名刺(QRコードで連絡先を渡せるサービス)も増えています。紙とデジタルの両方を用意しておくと、シーンに応じて使い分けられます。
全部やらなくても大丈夫。まずは3つだけ
10個並べましたが、設立直後に全部やろうとするとパンクします。まずは①ドメイン ②メール ③ホームページの3つだけに集中してください。

この3つが揃えば、名刺が作れて、取引先にメールが送れて、検索されたときにちゃんと見つかる。ビジネスを始めるための最低限のIT基盤が整います。
残りの④〜⑩は、最初の1ヶ月の間に少しずつ進めていけば問題ありません。
「自分でやる時間がない」という方へ
届出、口座開設、営業、経理——設立直後はやることだらけ。ITまわりまで手が回らないのは当然です。

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