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マイナポータルの「法人設立ワンストップサービス」を使ってみた|実際の流れと注意点

8分で読めます

マイナポータルの「法人設立ワンストップサービス」は、定款認証・設立登記・税務署や年金事務所への届出をオンラインで一括申請できるサービスです。ただし電子定款認証を別で先に済ませると一括申請の流れに乗れなくなります。また社会保険の被保険者資格取得届はe-Govとの併用が必要です。正しい手順で進めれば、大分市内の役所を半日かけて回る手間を自宅のパソコンから省けます。

会社を設立すると、税務署・県税事務所・市役所・年金事務所…と、あちこちに届出を出す必要があります。書式もバラバラ、窓口もバラバラ。これが本当に大変でした。

そんなとき見つけたのが、マイナポータルの「法人設立ワンストップサービス」。定款認証から登記、各種届出までをオンラインで一括処理できる——はずでした。

結論から言うと、私はワンストップを「完全には」使えませんでした。この記事では、実際にハマった落とし穴と、これから法人設立する方へのおすすめの進め方をまとめます。

ワンストップサービスの手続きフロー
ワンストップサービスの手続きフローと落とし穴

法人設立ワンストップサービスとは

デジタル庁が提供するオンラインサービスで、法人設立に必要な手続きを一つの画面からまとめて申請できます。

対応している手続き:

  • 定款認証(公証役場)
  • 設立登記(法務局)
  • 税務署:法人設立届出書、青色申告承認申請書、給与支払事務所の開設届出書
  • 都道府県税事務所:法人設立届出書
  • 市区町村:法人設立届出書
  • 年金事務所:健康保険・厚生年金保険の新規適用届

ポイントは、定款認証と登記をセットで同時に申請する仕組みになっていること。これが後で大きな落とし穴になります。

私がハマった落とし穴

落とし穴1:電子定款を先にやったら、ワンストップが使えなくなった

私は印紙代4万円を節約するために、電子定款認証を先に済ませました。電子定款にすれば収入印紙が不要になるため、コスト的には正しい判断です。

ところが、マイナポータルのワンストップサービスは「定款認証と登記を同時に申請する」前提の仕組みになっています。定款認証を先に別で終わらせてしまうと、ワンストップの流れに乗れなくなるのです。

結果、定款認証と登記は別々に手続きすることになりました。ワンストップの最大のメリットである「一括処理」が使えず、結局あちこちで個別に手続きする羽目に。

電子認証ソフトがWindowsにしか対応していない
電子認証ソフトがWindowsにしか対応しておらず苦戦

落とし穴2:電子認証ソフトがWindowsにしか対応していない

普段はMacで作業していますが、電子定款認証に必要なソフトウェアがWindowsにしか対応していませんでした。

仕方なく古いWindows PCを引っ張り出してきましたが、OSが古すぎてソフトが動かない。Windows 10までアップグレードし、電子認証に必要なソフトウェアをインストール。さらにICカードリーダーを急遽購入して、ようやくマイナンバーカードで電子署名できる環境を整えました。

印紙代4万円を浮かせるために、カードリーダー代と半日以上の環境構築時間がかかった形です。

落とし穴3:社会保険の届出がマイナポータルだけでは完結しない

もう一つ困ったのが、社会保険の被保険者資格取得届です。健康保険・厚生年金の新規適用届はマイナポータルから申請できるのですが、被保険者の資格取得届は同時に提出する必要があるにもかかわらず、マイナポータル単体では申請できませんでした。

結局、e-Gov(電子政府の総合窓口)という別のソフトをインストールし、マイナポータルと合わせて申請することで、ようやく受理されました。「ワンストップ」とは名ばかりで、実際には複数のシステムを行き来する必要があったのです。

おすすめの手順
ワンストップを最大限活用するためのおすすめ手順

これから設立する人へ:おすすめの進め方

私の失敗を踏まえて、ワンストップサービスを最大限活用する手順をまとめます。

事前準備(設立前にやっておくこと)

  • マイナンバーカードを取得し、署名用パスワード(6〜16桁の英数字)を確認しておく
  • ICカードリーダーを購入しておく(スマートフォンのNFC読み取りでも可)
  • GビズIDを申請しておく(発行まで数日かかるので早めに)
  • e-Govのアカウント作成とソフトのインストール(社会保険届出用)
  • 定款の内容を確定させておく(事業目的・本店所在地・資本金など)

ステップ1:マイナポータルで定款認証+登記を同時申請

ここが最重要ポイントです。電子定款認証を別で先にやらないこと。マイナポータルのワンストップサービスから、定款認証と設立登記をセットで申請してください。こうすることで、印紙代4万円の節約とワンストップの両方のメリットを受けられます。

ステップ2:登記完了後、税務届出を一括申請

登記が完了したら、同じマイナポータルから税務関係の届出をまとめて申請します。

  • 法人設立届出書(税務署・県税事務所・市役所)
  • 青色申告承認申請書
  • 給与支払事務所の開設届出書

共通情報(会社名・所在地・代表者名など)は一度入力すれば自動反映されるので、同じことを何度も書く必要がありません。

ステップ3:社会保険はe-Govで別途申請

健康保険・厚生年金の新規適用届と被保険者資格取得届は、e-Govから申請します。マイナポータルだけでは完結しないので、ここは別システムになることを事前に把握しておきましょう。

ステップ4:処理状況を確認

マイナポータル・e-Govそれぞれで処理状況を確認できます。「受付完了」「処理中」「完了」とステータスが更新されるので、届いたかどうかの不安がありません。

まとめ:「ワンストップ」は万能ではないが、知っておく価値はある

正直なところ、現時点の法人設立ワンストップサービスは「完全なワンストップ」とは言いにくい状態です。社会保険の一部届出には別システムが必要ですし、定款認証の順序を間違えるとワンストップの流れに乗れなくなります。

それでも、正しい順序で進めれば、複数の役所を回る手間を大幅に省けるのは間違いありません。大分市内でも、税務署・県税事務所・市役所を回ると半日以上かかります。それが自宅のパソコンから申請できるのは、やはり大きなメリットです。

行政手続きのデジタル化は、まさに身近なDXの一つ。「難しそう」と敬遠せず、ぜひ活用してみてください。

法人設立したら、次はホームページ

法人設立の届出が終わったら、次に必要になるのがホームページです。

法人口座の開設時には、多くの銀行で「事業内容がわかるWebサイト」の提出を求められます。融資の審査でも同様です。名刺交換した相手が最初にすることも、会社名で検索してホームページを見ることです。

私たちの「おまかせプラン」なら、15万円(税別)・最短1週間でホームページを公開できます。さらに、ロゴや名刺もまとめて揃う「法人スタートパック」(17万円・税別)なら、法人に必要なものがワンストップで揃います。

大分でDX・Web制作のことなら、株式会社NewBeginningsにぜひご相談ください。法人設立の手続きで苦労した経験があるからこそ、「最初の一歩」に寄り添ったサポートができると考えています。

大分でDX導入・業務改善をお考えなら、株式会社NewBeginningsにご相談ください。大分県の中小企業に特化したDX支援を行っており、現状のヒアリングから課題整理、ツール選定、補助金活用まで一貫してサポートしています。「何から始めればいいかわからない」という段階でも大丈夫です。

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この記事を書いた人芦刈庸介代表取締役

大分県出身。Web制作・アプリ開発・DX支援を通じて、地域の中小企業のデジタル化を伴走支援しています。

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